みなさんこんにちは!
閉園時間くらいでミラコスタから外を見ているとき、帰っていくゲストの方たちが結構手を振ってくれます。
でもこのとき「もし自分じゃなくて下の階の人に手を振ってたらどうしよう・・・」という不安が襲ってきて、たまに気づかないふりをします。
ミラコスタあるある。
ということで今回は、そんなミラコスタでグッときたキャストさんのエピソードをお話しさせていただきます。
1つの記事では書ききれないので、まずはシーズン1をご覧ください。
それではどうぞ。
なんか題名だけ見るとやばいやつって思われそうですけど、正解です。僕はやばいやつです。
あの日はミラコスタに到着し、チェックイン日の朝からシーにパイン(インパ)する日でした。チェックインまでは部屋に荷物が置けないので、ホテルに荷物を預けることにしたんですよね。
僕は基本キャリーケースとリュックを背負ってミラコスタに行くんですけど、パーク内は手ぶらで歩きたいのでリュックもいつも預けます。そしてこの日も無事リュックを預けることに成功し、パークへ向かうことにしました。
そしてウキウキでパークに入るため列に並んでいたのですが、ここで事件に気付きます。
「あ!!!財布をリュックに忘れた!!!」
なんてこったい。財布がなければ何も食べれません。めんどくさくて戻ろうか10分ほど迷いましたが、結局戻ることにしました。
でもめっちゃ気まずいんですよね。なぜなら、荷物を預けるときに必ず聞かれることがあるのです。
「貴重品は入っていませんか?」
僕はおそらく何も考えずに「はい!大丈夫です!」と返事をしたのでしょう。日頃からクソ適当に生きている自分に腹が立ちます。
そんな気まずさを抱えながら、ホテルのキャストさんに”預けた荷物から取り出したいものがある”旨を伝えました。そう、ここで話しかけたキャストさんが本日の重要人物です。
知り合いの吉野さんに似ていたため、吉野さんと呼ばせていただきます。(もし本当に吉野さんという方がいたらすみません。)
1回預けた荷物を出すのって結構めんどくさいんですが、それにも関わらず吉野さんは今にも爆笑しそうな笑顔で対応してくれました。
僕のリュックはパソコンやら充電器やら予備のパンツやら色々入っていてすごく重いのに、それを一生懸命持ってくれた吉野さんの姿が目に焼き付いています。
そして無事に財布を取り出すことができ、吉野さんにまた荷物の預かりをお願いしました。吉野さんはすごく素敵な対応だったため、僕はルンルンな気持ちになり、気づけばスキップをしながらパークへと向かっていました。(1人)
そしてそのルンルン気分のままパークに到着。
僕はパインするとしばらく無心でアクアスフィアを見つめるのがルーティーンです。おじいちゃんみたいな楽しみ方ですが、なんだか気持ちが落ち着くんですよね。
そしてこの時も10分くらい僕とアクアスフィアは人目を気にせず見つめ合いました。しかし、心が通ずるまでもう少しという時で僕は気付きます。
「あ!!!!!」
「ハンカチ忘れた!!!」
夏といえばハンカチが必須アイテムです。この日も夏の終わりかけですが、まだまだ暑い千葉県浦安市舞浜でした。
なのに僕はハンカチをリュックに忘れてしまい、そのことをアクアスフィアで噴き上げる水しぶきを見ながら思い出したのです。
この暑い時にハンカチが無いと、汗がふけないし気分が下がってしまいます。もう流石にめんどくさくて戻ろうか11分ほど迷いました。しかし僕は自分にこう問いかけました。
「この状態で心の底から楽しめるのか?何の悔いもなくディズニーを楽しむとあの日誓ったんじゃないのか?」
そう。僕は先日、お風呂に入る前に鏡に写ったミッキーのパンツを見ながら固く誓ったのです。
「よし、戻ろう。」
僕はまるで覚悟を決めた男のような暑い眼差しでミラコスタに戻りました。
そしてミラコスタに到着。流石に気まずすぎたので、吉野さんじゃない人を探そうと思いました。しかし神様はイタズラ好きですね。まさかのすぐそこにいた吉野さんと目が合ってしまったのです。
目が合ったらからには他の人に頼むのは違うと思い、吉野さんに忘れてものをしてしまったから荷物が欲しい旨を伝えました。
さすがのホテルキャストさんでも、笑顔の対応をしながらも目の奥で「だりいな」っていう感じが出てもおかしくないと思います。
なのに吉野さんの目の奥はキラキラしたままなのです。変わらず神対応で「ありますよね〜」なんて話をしながら僕の荷物を取ってきてくれたのです。
もう「ありがとう」という言葉を越え「結婚してください」という言葉が出てきてしまいそうでした。危ない危ない。
もはやパークに行くのなんかやめて、このまま吉野さんとおしゃべりしてた方が楽しいのではないのか?というとてつもない下心をグッと堪え、僕はパークへと向かいました。
こんなにパークに行くのが乗り気じゃなくなったのは初めてです。どんなアトラクションよりも、吉野さんは素敵でした。
吉野さんのおかげでいつも以上にテンション高めで僕はパークを満喫していました。
シンドバッド、タワテラ、インディ、シンドバッド、センター、シンドバッド、シンドバッド、トイマニ・・・。好きなアトラクションにもたくさん乗れて、僕のテンションのボルテージはMAXです。
そしてこの日僕は、5回目のシンドバッドに並んでいました。ウキウキで並んでたんですけど、途中で異変に気付きます。
「あれ・・・なんかめっちゃ鼻水出てくるな」
さっきまで何の問題もなく遊んでいたのに、鼻水がめっちゃ出てくるようになったのです。それと同時にひどい鼻のムズムズが襲ってきます。
そしてここで完全に失念していたあることを思い出すのです。
「あ!!!花粉症の薬(昼の分)飲むの忘れた!!!」
そう、僕は幼き頃から鼻が弱く花粉症で、この時は僕の鼻水がピークに達していました。お医者さんからも『必ず朝昼晩飲んでね』と言われていたのです。
朝はちゃんと忘れずに飲んでいたのですが、昼の分はすっかりディズニーに夢中になり忘れていたのです。
1度このことに気がついてしまったら、頭の中は他のことを考えられなくなります。
ずっと鼻水がスプラッシュマウンテン状態です。おそらくスプラッシュマウンテンと変わらない水量の鼻水が両鼻から出ていたと思います。
さっきまであんなに楽しく遊んでいたのに、鼻から永久に流れ続ける煌びやかなもののせいで、冒険とイマジネーションの海に全く集中できません。
12分ほど悩みましたが、僕は決意しました。
「よし、戻ろう」
流石に気まずさも上限突破していましたが、この状態では全く楽しめないので、僕は勇気を出して薬が入っているリュックを取りに行く決断をします。
この時は気まずさがあった反面「もしかしたら吉野さんにまた会えるかもしれない」というウキウキな気持ちが生まれていました。僕はもはや「吉野さん・・・!ロビーにいてくれ・・・!」とまで願っていたのです。
そしてロビーに到着・・・。するとそこには!!!!!
YOSHINO san…
笑顔の吉野さんがいたのです。まるで僕を待っていたかのように。(人が羨む幸せな思考)
もうこれは運命以外何があるでしょうか?(10割たまたま)
でもこれだけでは終わらないのが神吉野です。今回も神対応で荷物を取っていただいた後に、薬を飲まなければいけないのでその旨を伝え、一旦席を外しました。
そして薬を飲んで5分後くらいに預けようとロビーに戻ったたら、なんと吉野さんの方から僕に声をかけてきたのです!
「こ、これが逆ナン!?!?」
その時もめんどくさがるどころかとても素敵な笑顔で、僕の荷物を預かってくれました。預けられる荷物もどこか照れてるようにも見えました。
あの笑顔を見るだけでも宿泊費で10万近く払う価値があったと思います。
僕はその笑顔と神対応が忘れられず、夜眠る時も「ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・」と涙目になりながら眠りにつきました。
そして、笑顔と神対応はもちろんですが、僕がここまで吉野さんが素敵だと思った理由が、あと1つあるんです。
それはなんと・・・
僕のタイプでした。
おしまい。